ママチチ

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【作品紹介】

ゲイバーのママとして働く女装癖のあるブ男、西田正美。

シンママと本気の恋愛、そして、結婚を望むが・・・ 

オネエ言葉で女装する変わった父と、頑なな娘の親子関係を綴る、異色のハートフル・ファミリードラマ。笑いあり、涙あり、感動ありのストーリーをお楽しみください。 


 

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メイキング・オブ「ママチチ」

 

 

プロットをはじめて書いた作品

 

「小説 ママチチ」は、わたしにとって、とても思い入れのある作品となりました。

先に短編集をいくつか出版していますが、「結末が予想できておもしろくない」という感想が大半で、プロットの書き方から勉強しなおすことにしました。

小説を書く人は大きく「プロットを書かずにいきなり書き始める人」「プロットを綿密に考えてから書く人」の二つにわかれています。

わたしは前者で、イタコのように「降りてきました〜!」タイプです。

いわゆる「小説の書き方」系の本は手に取らず、ただ降りてくるままに書き散らしていました。

自分ひとりで楽しむぶんにはそれでオッケーですが、出版して読者の目にさらされることで、「このまんまじゃ、アカン」ということに気づかされました。

「結末が見え過ぎる」欠点は、おそらくプロットにあるのだろうとあたりをつけて、わたしはその方法を求めて「小説の書き方」系の本を漁るようになりました。大変勉強になったものの、それを実践で活かすのは容易なことではありません。

自分なりに新しいやり方を構築して、プロットをはじめて書いたのがこの「ママチチ」でした。

 

ママチチのアイディア

 

ママチチのアイディアがやってきたのは、髪を切りに行った美容院ででした。髪をいじってもらっていると、ぼーっとほかのことを考えやすいです。そして、目の前に置いてあった雑誌を手に取って読むと、旦那にひどいDVを受けていた女性が義理の父親に助け出された体験談が書かれて、わたしはその内容に集中しました。

ふと、そのときに昔通っていた美容室の美容師さんのことが頭に浮かんできました。

彼はいかにもオネエな感じの方で、しゃべり方も女性的。おしゃべりが上手で、コミュ障なわたしでも楽しくお話しできました。はっきりとは言いませんでしたが、ゲイの方のようでした。その方が同じ美容師の彼氏さんと一緒に新しいお店を出すために美容室を辞めるまで、通うのが楽しかったです。

そのことを思い出した瞬間、わたしの頭の中で、「DVに合っている女性、娘を助け出す義理の父親、父親はオネエ」というアイディアが交差し、「ママチチ」文中の「ママみたいなパパだから、アタシはあなたの『ママチチ』よ」というセリフと、ピンクのフリルエプロンを付けてスキップしている「ママチチ」の姿がひらめきました。

そこから、夢中になって「ママチチ」のプロットを書き始めたのです。

当初、主人公は娘である「翼ちゃん」でした。翼視点でプロットを書きあげて、ストーリーの最初の数章を書きました。

ですが、「どうすれば、読者を引き込むようなプロットができるのか」という課題は、わたしの胸の中で暗い陰を落としていました。

「何かが足りない」

という気持ちでいたのです。

ちょうどその頃、クリエイター系の新SNS「note」がスタートし、新しもの好きですから早速、それを使って記事を投稿していました。

そこでたまたま「どんでん返しストーリー」の作り方を提唱しているぴこ山ぴこ蔵さんの、「STORY NOTE」という、あらすじ制作ソフトの存在を知り、“STORYNOTE”01改のβ版を使わせていただきました。

その後、ぴこ山ぴこ蔵さんから直接ご連絡をいただき、「ママチチ」の主人公のキャスティングミスやもっと読者を引き込むようなプロットについて、アドバイスをもらいました。

「なるほど」と思ったわたしは、ぴこ山ぴこ蔵さんのアドバイスを参考にもう一度プロットを作り直し、あらたに「ママチチ」を主人公にして書き始めたのです。

プロットに従ってストーリーを書くのははじめてで、今までとはやや勝手が違いましたが、「プロットに自信がある状態で書くのは、こんなにも楽なのか」とも感じました。これまでは降りてきたイメージをつなぎあわせるように書き進めていたので、つなげるのが大変だった側面もあります。糸の切れた凧のように、ラストで収拾がつかなくなることもありました。

でも、プロットがあると、そんな心配はありませんでした。一目で自分がストーリーのどの部分に来ているのか、そして伏線をどこで回収するかがわかるので、書いていて慌てずに済みました。

 

肝心の反応と売れ行きは

 

自信を持ってリリースした本作ですが、反応は・・・悲しいものでした。

ぴこ山ぴこ蔵さんが宣伝コピーを書いてくれたり、メルマガでご紹介してもらってたくさんの応援をいただきましたが、個人作家の妄想ストーリーに興味を抱いてくれる方は、そうはいないようです。

とはいえ、わたしだけではなく、小説分野ではプロでも「売る」苦労は絶えないそうですから、こんなもの、と思えばこんなものです。

「ママチチ」というタイトルは自分でも気に入っていますが、商業的には『アタシの母親の再婚相手が女装のオネエなわけがない』とラノベ的にした方が良かったかも・・・など悩みました。

ぴこ山ぴこ蔵さんには「こういう作品は時流に媚びた題名つけちゃうと逆効果ではないでしょうか。毒蛇は急がない、と申します。悠々と参りましょう!」と元気づけられ、うん、まあ、このままでいいんだ、と思い直しましたが。

コミックの人気と売れ行きに対して、小説は暗澹たるものを感じます。でも、流れというものは何かを境に一気に変わるものでもあるので、希望は常にそこにあります。

 

大人の恋愛に挑戦?

 

恋愛モノ、と言えば高校生くらいの若者同士の恋愛が「青春小説」として人気ですが、あえて「大人の恋愛」に挑戦してみたく。

ママチチとヒロコについては、二人の気持ちはすでに通じ合っている状態で、高校生の恋愛ならもう、それですでにハッピーエンドです。くっつくか、くっつかないかハラハラ。すれ違う二人の気持ち・・・でも最後に「好き」と確認できればエンドです。

でも、そこは大人なので、本人同士が良くてもヒロコの娘・翼の反対や彼自身のマイノリティとしての立場などが絡みあい、すんなりとは結ばれません。

大人として、本人同士の恋愛感情だけではなくて、社会的にも祝福されるべく努力が必要なのです。

エロは・・・一瞬だけ『おおっ』となるサービスはご用意しております。

 

ママチチの見どころは

 

ママチチの見どころは、ママチチこと、西田と愉快な仲間たちとのやりとりです。「オネエなパパ」という設定だけでも面白いので、会話では筆がスイスイ進みました。

西田の恋愛相手である、シングルマザーのヒロコのほうが「男っぽい」設定にしています。翼の登場回数や会話は少ないですが、最初に翼を主人公にして書き進めていたので、翼がどういう女の子で何を考えているのかが自分の中ではっきりとわかっていました。

ラストは当初考えていたのと少し変更になっています。プロットに従って書いてはいますが、書いている途中でより素敵な展開が浮かんだら軌道修正しながら書いています。

ラストのヒロコのサプライズは、まさに「書いている途中」で浮かびました。

プロット否定派は、プロットに縛られすぎると独自アイディアが鈍くなる傾向があると考えているからだと思います(元々の私がそうでした)が、プロットを尊重しつつ、ひらめきも活用する、という混合的な書き方であればうまくいきそうな気もします。

金本の行動は「えっ、ホントにこんな人っているのかな・・・」と思いますが、いろいろ調べるともっとひどい人が存在しているようです。一番悩んだのは、金本の末路でした。また、悪人の思考回路をトレースするのは難しいものです。「こういう男にふさわしい結末は、なんだろう」というので出した結果が、金本の末路です。

勧善懲悪ストーリーが好きなので、その路線ではありますが、悪を行う者は悪の連鎖に巻き込まれた犠牲者だという見方もできます。だからと言って、報いは受けなければならない。翼自身も「共依存」という問題を抱えており、そこから抜け出すのが彼女の成長でした。

 

いろいろありますが、ストーリーの結末はハッピーエンドです。安心してお読みください。

 

 


ママチチ

【本文のコピペ利用、流用はおやめください。著者が大変悲しみます】

 

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