バレンタイン掃討作戦 MMミリオンセラーショートショート1番~10番(プレビュー)

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全10話のショートショート集です。

2014年4月に出版した作品です。 

 

バレンタイン掃討作戦(MMミリオンセラーショートショート1番〜10番)


【目次】 
【全10話 概要】 

一番 病院の待合室・・・病院に来れるのは、元気な証拠!? 

二番 北海道人と関西人のゴミ捨て・・・「ケンミンショー」的なジョーク 

三番 スムーズに別れる方法・・・ブラックな恋愛指南 

四番 公園のトイレ掃除・・・本気でやっている人がいると思われ。 

五番 日本に買い物に来た、中国人のともだち・・・嘘みたいなホントの話 

六番 英語は難しいよね・・・アメリカでホームステイする二人の兄妹。英語のアレレな話 

七番 パパはキラキラ戒名・・・父親を亡くした二人の娘が、戒名の相談にお寺に向かう。 

八番 1円玉と10円玉の憂鬱・・・お金にだって、言いたいことはあるのです。 

九番 バレンタイン掃討作戦・・・表題作。『S.N.E.P』東京本部の谷町上等兵は、非リアを守るために『バレンタイン掃討作戦』を展開していたが……。 

十番 優しい死神と、13通のエアメール・・・死神に死亡時刻を告げられた女性がとった行動とは……。 

 


 

一番 病院の待合室

 

「お、佐藤さん、おはようございます。おそろいで」

 病院の待合室で長椅子に座っていた白髪頭の老人が、やってきた老夫婦に挨拶をした。

「おはようございまーす。田中さんは、今日はどうしたの?」

「今日はちょっと、検査してもらおうと思ってね。最近、天気がよくなってきたから、朝、散歩していたら咳き込んでしまって」

「まあそうなの。春先は、ホコリが舞って、空気汚いから。マスクつけて歩いたほうがいいですよ、田中さん。ほら、中国のPMナントカも来てるんでしょ?」

「テレビでマスクなんて効かないって言ってたな。マスクしてもな、防げないんだってな、あの粉塵はな。家の中にいるのが、安全なんだな」

 佐藤夫人の横で、夫がモソモソとしゃべりだした。田中老人が声をかける。

「佐藤さんは、今日は、どこ悪いのさ?」

「僕は家にいたかったんだけどな、うちのがな、ついてきてほしいと言うんですよ」 

「とりあえず、お薬、もらわないと。もう眠れなくって、あたし、頭おかしくなりそう。お薬飲むとね、よく眠れるんですよ。目もショボショボしているから、明日は眼科に行かなくちゃ。これも、PMナントカのせいかしら? 膝もシクシク痛んで大変。毎日、病院通いで、忙しいわぁ。今度、漢方を処方してくれるトコにも行ってみようと思って。漢方だと、体にやさしいから」

「漢方ですか。わたしも、漢方の病院、探してたんですよ。保険、利くんですよね?」

「ええ、そこはちゃんと保険利くところでね、普通の漢方薬局だと10万円もかかるけど、保険利くからホントに助かるわぁ。あたしの友達がね、漢方飲んでから調子がいいって」

「この間、病院で隣に座った人がね、膝痛いから手術したって言ってましたね。すごくいい病院だったみたいですよ」

「まあ、なんていう病院?」

「さあ、なんて名前だったかな……ナカタ、だか、サカタとか、そんな名前でしたなあ」

 佐藤老人が、周りをキョロキョロと見回す。

「そういえば、最近は、江藤さんの姿が見えないな」

「そうよねぇ、いつも来ていたのに。体の調子でも悪いのかしら?」

 三人は、待合室の中、見慣れていた顔を探す。田中老人は、あきらめたようにつぶやいた。

「ちっともみかけないけど。ひょっとしたら、どこか悪いのかもしれないね」 

 

 

お試し版はここまでです。


  

 

バレンタイン掃討作戦(MMミリオンセラーショートショート1番〜10番)

 

のお試し版でした。

 
 
 
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