本屋が消えていく。でも、実際買いづらい。そして小さな書店が生き残る方法は?

近所の本屋がどんどんつぶれてしまった

 
電子書籍個人作家ですので、最近はかなり電子書籍を購入するようになりました。

でも、「全部」電子書籍でほしいというわけではなく、本によって「この本は紙で」「この本なら電子書籍で」という区別があります。

 主に、ビジネス書籍など、「知識やノウハウを得る系の本」は電子書籍がいいです。また、コミックは「手元に置いて愛蔵しておきたい本」「電子書籍よりも中古本のほうが安かった」場合、紙で買います。一度読んだらもういいや、というのは電子書籍で十分ですね。

さて、日本の書店が衰退して、どんどん消えていくというニュースが流れています。わたしの近所でも、オープンしたての本屋さんがあって、経営の足しになればと、わたしはAmazonを使わずにできるだけその本屋さんで本を購入するようにしていました。

ところが悲しいことに、ほしい本がしばしば「売ってない」のです。そんなマニアックな本じゃありません。「この本ならどこでも売ってるだろう」という種類の本でしたが、地元の本屋では置いていないのです。

書店員さんは「お取り寄せできますが」と、悲しげな目で言いました。できれば本屋の経営に貢献したいとは言え、わたしはできるだけ早く、その本を読みたいのです。わたしも悲しく思いながら「あ、それなら、結構です」と首をふりました。

「ほしい本が、その場ですぐに手に入る」のが、実店舗のいいところですが、品揃えが悪すぎて用を足せませんでした。結局、その本屋さんはたった一年で閉店しました。

 

地域の書店でお金を使おうと、わざわざ行くも本が探しづらい

 
近所の本屋さんがつぶれて悲しい思いをしたあと、わたしは街にある大型書店でできるだけお金を使うことにしました。ビルの4フロアを使用した本屋ですから、ほしい本は何でも手に入るはずです。

しかし、今度は本屋の面積が広すぎて、どこにほしい本が置いてあるのかわかりません。あっちにうろうろ、こっちにうろうろしました。本の検索システムを利用して探しましたが、やはり見つかりません。一冊見つけるために、30分以上、さまよい、わたしはギブアップしました。

「Amazonかヨドバシで注文したほうが早い」

どうしても、こうなってしまいます。しかも、大型書店なのに、やはりほしい本が置いてないこともありました。「大きな本屋さんなのに、本がない」と期待していた分、失望したものです。わざわざ交通費をかけて行っているわけですから、ネットで注文するか、Kindleで購入するのであれば交通費分をプラスアルファで買えてしまいます。

 
 

書店員さんに聞くと、めんどくさそうに対応され・・・ますます離れる

 
それでもやはり、地域活性化のためにできるだけ地元にお金を落とさなければ、という思いがありました。もう一度、大型書店に行き、今度は最初から書店員さんに目的の本を見つけてもらうことにしました。

コミュ障気味なので、本当は嫌なのですが、書店員さんに頑張って声をかけてお願いしました。でも、書店員さんは忙しいのか、はたまた複数の本を探してほしいとお願いしたのが図々しかったのか、顔をしかめて「自分で探せよ、めんどくせーなー」的な対応をされました。

しぶしぶ、やってくれましたが・・・なんで買い物するのに、悪いことした気分になるの? と、しょげかえりました。

 

「買いたくても、ほしい本が買えない」「広すぎて目的の本がどこにあるかわからない」「書店員さんに聞くのも憂鬱」

 

こんな三重苦を背負って、書店で買い物をしたくなるでしょうか? ネット通販に人が流れてしまうのは、仕方ないと感じます。

ネットのせいで、便利すぎる生活に慣れてしまったから、という面もあります。検索して、ワンクリックで注文完了! という簡単便利さに慣れきってしまうと、人は堕落してしまうのかもしれません。

 
 

実物を手に取って立ち読み、ができないのはさみしい

 
とは言うものの。本屋さんがつぶれると、どうしようもなくさみしくなる自分もいます。

目的が決まっている本を買うなら、だんぜんネット通販です。検索して注文して、最短で購入できます。

でも、「目的が決まってない」状況で、娯楽的にぶらぶらと本屋さんを眺めたいときはあるものです。そんなときは、「本屋さん、最高!」です。検索では見つからない本、決して手に取らないだろう種類の本にも興味がわきます。発売されたばかりの雑誌を立ち読みするのも、楽しいです。

いろいろと街の本屋さんのデメリットを挙げてしまいましたが、本屋さんにはなくなってほしくないのです。

 
 

弱小なのに成功している本屋さんが!

 
最後に、成功している本屋さんについてお話しします。

近所の本屋さんがつぶれたあと、一年ほどたってまた新しい小さな本屋ができました。本屋の大きさは、コンビニの2分の1の面積で、ほしい本など見つかりそうもない規模でした。

「あーあ、この本屋も、すぐにつぶれるんだろうな・・・」

こんなことを思っていました。ところが、一年たっても二年たっても営業しつづけ、それどころか「地元でちょっとした人気」にすらなっていたのです。

 

え、なんで!? あんな小さな本屋が???

真っ先につぶれると思っていたわたしは、その原因を知りたくなって調べました。

 

その本屋さんが成功している秘訣は、以下の点にありました。

 

【小さい本屋なのに、成功している理由】

・駅構内にあるので「ついで買い」ができる
・地域の人が興味を持つ分野の専門書を置いている
・実店舗に「ジャンプ」などの人気が高い週刊誌を中心におく
・「宅配」をしている。雑誌を毎月宅配契約することで顧客を確保
・商店街や美容室と宅配契約を結び、配達時に1冊単位で注文を受ける

 
つまり、地域密着で徹底したきめ細やかなサービスを展開しているのです。

な〜るほど、こんなやり方があるんだな、と勉強になりました。

リアルビジネスの方なら、ジャンルは違っても参考になるはずです。規模が小さいと大手には到底勝てませんが、デメリットばかりでもありません。店舗の大きさから考えてランニングコストは低く、地元の固定客をリスト化しておさえている状況ですから毎月の収益も確保できます。

 

「お見事!」

と言いたくなる戦略です。

小さな書店を経営している方は、ぜひ、この例を参考にがんばって生き残ってください。地元住民は「本屋さんないと、さみし〜!」と絶対思ってますから。

 

 

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